こんにちは、オイジーです。
みなさまは“外”で飲むワインは好きですか?
オイジーは結構好きです。
先日、ワイン業界の友人と一緒にキャンプをしました。
キャンプで飲むワイン、おいしかったですね~。
しかし、
「このシチュエーションで飲むワイン、かなり向き不向きがあるぞ?」
とも思ったので、言語化すべく記事にしてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
繊細なワインの”ディティール”をキャッチするのが難しい
まず思ったのは、
「繊細なワインのディティールをキャッチするのが難しい」
ということです。
当店で最も取り扱いの多いブルゴーニュワインを持っていきました。
ブルゴーニュワインといえば、繊細でエレガントさが魅力。
中には試飲済みのものもあり、味わいはだいたいわかっていたんですね。
しかし外だとどういうわけか、ディティールの部分がキャッチできない。
具体的には香りの多様性、
エキスの構成、
奥行きや余韻の詳細。
これらの要素がおぼろげになり、室内で飲んでいるときのように細かいところまで追っていけないんです。
なぜでしょうか?
”外”は情報量が多い
まず、思ったのが
「外は情報量が多い」
ということ。
なにせ外には、「風、雨、日光や日陰、焚火や野草の香り」が無秩序に存在します。
風は強くなったり、弱まったり
日光や日陰は時間とともに射しこみ方がかわったり
とにかく動く情報が多い。
楽しければ会話も弾みます。
そうした状況では、人間は無意識に脳の容量を使うのだということを実感しました。
よって繊細なワインの全てをキャッチするほどに集中ができない。
無意識に集中を阻害させられると感じました。
室内であればこれらのほとんどは、動かない秩序のある存在の仕方をしているがゆえに
ワインを飲むという行為に集中できているのだと思います。
なので
繊細なワイン、複雑なワインは向かない
繊細なワインというのは、やはり味わうのに神経を使います。
無意識かもしれませんが、集中して、香りや味わいを取りにいき、そこから情報を得ているのです。
また複雑なワイン、例えば熟成によって香りが多様になっているもの、または若くともエレガンスの欠片を放っているワイン。
これらはやはり集中しなければ、そのすべてを味わいきれない。
やはりこれはもったいないことです。
つまり室内の、集中できる環境が適しています。
普通に「風」が香りを飛ばしてしまう
ワインとは「香り」のある飲み物です。
香りとは気体であり、液体から揮発した成分であります。
ですから
風があれば留まることはできないのです。
無風だな、と思った日でも
この揮発した成分を吹き飛ばすには十分の風の流れはある
と考えていいでしょう。
外であれば風は常に存在しているのです。
室内であれば、あるとしてもエアコンの風程度です。
「室内である」ということが、香りをグラスの中に留めてくれているのだと
無風の日にキャンプをしてみてよくわかりました。
当たり前ですが、見逃しがちなことです。
つまり、香りのあるワインが良い
このことから言えることは、
「香りのあるワインが良い」ということです。
え?飛ばされちゃうって言ったじゃん!
と思われるかもしれません。
正確には、
「風で飛ばされたくらいでは、放つのをやめないくらい香りのあるワイン」
です。
つまり、通常では
「ちょっとしつこい」
くらいに香るワインです。例えば
ソーヴィニヨン・ブランの豊かなハーブ香や、
マルヴァジーアのアロマティックなワイン
ゲヴェルツトラミネールの香り豊かなワイン、
南の産地のトロピカルなワイン、
スパイシーで果実が豊かに香るシラー
など普段はちょっと強すぎるかな?と思うくらいのワインが
外で飲むにはちょうどいいのです。
「ピュアなワイン」が驚くほどうまい
ピュアなワインはオイジーの大好物でありますが、これが外で飲むと驚くほどうまい。
ピュアなワインというのはいわゆる
・ナチュールワイン
・ナチュラルワイン
・自然派ワイン
と呼ばれる類のものです。
これらに共通する酸化防止剤の少なさ、これによる活きの良い酸が感じられるワインというのが非常に旨い。
これはねえ、なぜかと説明するのは難しいんですが新たに着想を得たのでお伝えします。
マリアージュとは
料理 × ワイン
× “環境”
であるということ。
この活きの良い酸と、
そよ風や太陽の日差し、野草の香り、焚火の温かさが
「マリアージュ」
するんです。
マリアージュとは料理とワインの関係性に“環境”が合わさって
「3D」のマリアージュになるのだと感じました。
これは外ワインの大きな魅力ですね・・!
果実味の豊かなワインがうまい
香りがキャッチしずらい環境では、鼻を使うより口を使った方が良いんです。
つまり香りよりも、味わいで楽しめるワイン。
加えて集中しづらい環境であると、「最も主張の強い要素」が強く感じられるということを実感しました。
たとえば、渋みの主張が強いワイン。
その奥に豊かな果実味があったとしても、そこまで到達することなく、「渋い」という感想で終わってしまうんです。
「酸が強いワイン」は「酸っぱいワイン」から先に到達しづらいし
「濃い」ワインも「濃さの先の果実味」に辿り着けないわけです。
だから最初から最後まで支配的でも楽しめる要素が良い。となると
「果実味の豊かなワイン」
になるわけです。
「ジューシーなワイン」
というのも良いですね。
とにかく最初から最後まで心地よい要素の主張が最も強いワインを選ぶということが”要”になりそうです。
オイリーなワインは良いぞ
もうひとつおすすめなのはオイリーなワインです。
オイリーな、といっても色々ありますが、粘性があるというよりも「膜」を張ったようなオイリーさです。
これはジュラのサヴァニャンを外で飲んで思ったのですが、そこまで強くない産膜であったものの
膜を張ったようなオイリーさがあり、
それが酸の質感や香りのディテールなどの繊細な部分をコーティグしてくれるかのように守って、運んでくれたんですね。
つまり、風などで飛ばされずに感覚をキャッチする器官まで運んでくれるんです。
オイリーさに物理的なメリットを感じた初めての体験でした。
まとめ
では最後にまとめていきたいと思います。
【外で飲んで美味しいワインまとめ】
・豊かなハーブ香のあるワイン
(ロワール、ボルドー、NZのソーヴィニヨン・ブランなど)
・トロピカルなワイン
(ローヌのヴィオニエなど)
・フルーツのアロマが豊かなワイン
(アルザスのゲヴェルツトラミネール、イタリアのマルヴァジーアなど)
・スパイシーなワイン
(ローヌや豪州のシラー、イタリアのアリアニコなど)
・果実味の豊かなワイン
(南仏やスペインのグルナッシュ、ボジョレーのガメイなど)
・ジューシーなワイン
(イタリアのプリミティーヴォ、モンテプルチアーノ・ダブルッツォなど)
・活きの良い酸が感じられるピュアなワイン
(自然派ワイン、ナチュラルワイン、ヴァンナチュールなどのSO2添加量の少ないワイン)
おわりに
いかがでしたでしょうか?
外で飲んでおいしいワイン。
自然と共に飲むワインは、いつもとのマリアージュに”環境”という要素をプラスしてくれます。
これはとても面白く、ワインの世界を広げてくれます。
生産者が収穫のときなどに、畑で飲むワインもこんな感じなのかもしれませんね。
ちなみにこちらの記事もおすすめです。
ぜひ機会がありましたら、参考にしてみてください。
では、また。